お題箱

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漫才の話

【お二人が仮に漫才コンビを組んだらどうなるかなと想像する話】 「我々が漫才コンビを組んだらというトークテーマが来たんですよ」 「ほう?どういう流れなのか理解しかねますね」 「夫婦漫才的な感じじゃないですか」 「なるほど理解しました、続けてください」 「……まあ漫才はボケとツッコミありまして、どっちがどっちかって向き不向きもありつつ結構相対的に決まるものだと思うんですよ。台本がある以上、演技力がある方がボケなんです。そうなると先生がボケだなって」 「あなた漫才お好きでしたっけ」 「そんなに。トークテーマ来てから勉強しました」 「勉強の成果が出ていますね」 「えへへ……ってそうじゃなくて。なんですけど、じゃあ私がツッコミかって言うと違うんですよ」 「ゲームやドラマによくツッコミ入れてるじゃないですか」 「あれは野次です。ツッコミとするには芸術点が足りないんで……凡才は悲しいね」 「考えすぎですよ。仮定のテーマですよね?」 「想像は本気でやるから楽しいことないですか?」 「楽しい程度に本気でやるから楽しいものですよ。本気と真面目と全力は使い分けてください」 「……はぁい」 「しかし何事も真面【read more】
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デートの話/御歳暮の話

【電波…がこれであってるかはわかりませんが、テッパンで“お二人のデートのお話”というお題と、時期はずれてますが“お中元/お歳暮にまつわる話”というお題をそっと置いて電波に乗って巣穴に去りたいと思います】  ̄ _ ≪デートの話≫ ジジババみてぇなことしてんな。 話の流れで、デートと冠してはよく二人で宛てもない散歩をしたり公園でお茶を飲んだりしていることを言うと、帝統くんは忌憚なき意見を口にした。 「公園は日向ぼっこしに行くこともあるよ」 「マジかよ……俺なら死んじまう……」 そこまでだろうか。結構癒されるのだが。家で映画観たりしてるのも帝統くん的には退屈なんだろう。 「インドアが集まるとこんなもんじゃない?そうでもない?」 「帝統はノードア生活だからインドアのことなどわかりませんよねぇ」 ぬるっとドリンクバーから戻ってきた先生が隣に座りつつ会話に入ってくる。ノードアて。 「でも賭場って屋内だからインドアじゃないです?住まいはノードアとして」 「それもそうですか。よかったですね帝統、ドアありましたよ」 「よくわかんねぇけどバカにされてることはわかるぞ」 「食事を求めて縋り付く貴方にこうして【read more】
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タップダンスで夜を越えて

【> 突発的な短編執筆の依頼が来てしまって仕方なく残業で夜更かしする日のお二人……などはいかがでしょうか……?】 我が麗しの先生は、如何せん煽り耐性が低い。負けず嫌い、とも表現できるのだろうか。挑発には引っ掛かるしゲームでもすぐムキになる。まあ負けず嫌いだ。 「やっぱりできませんよねって言われてつい……」 「つい、で夜中に十ニ時間後が締め切りな仕事を受けるのはやめましょうよ」 ただ煽られたら半ギレで無茶な仕事を引き受けるのは、負けず嫌いというか煽り耐性が低いとした方が適切だと思う。 「私が明日お休みだから、ゆっくりしようって言った矢先にそういうことするー」 「断ったんですよ、一度は断ったんですけど、あっやっぱりできませんよねって言われたら、いや出来ないとは言ってないでしょうって、つい……」 「そういうことするー。あ、お茶いれるけどあったら飲みます?」 「飲みます……」 頂き物の茶葉を急須に入れ、お湯が沸くのを待つ。緑茶よりコーヒーがよかったかなぁ。いや私は緑茶が飲みたいから緑茶をいれる。 「それで。どんなの書くんですか?」 「文芸誌のミステリー特集で、作者が失踪した一枠を埋めてほしいと【read more】